桜が咲く季節。
出会いと別れ。後悔と感謝そして希望を一年で一番感じる季節ではないでしょいうか。
核家族の我が家は、4人中3人がそんな季節を迎えた。
まず、一人目は息子の小学校卒業
地域の公立中学に進学する。
6年間共に学んだ友達と、後3年間共に成長するとともに、その他2つの小学校の生徒が合流し、新たな出会いが待っている。
部活動や勉学も本格的に始まり、競争社会の入り口に立った。
卒業にあたっての、文集では、「家族への感謝」という題目で、普段口にしないような感謝を表してくれていたね。
次に、娘の中学校卒業
地元の中学ではなく、家から1時間近くかかる中学に3年間通った娘も来年からは高校生。
今年は、思うようにいかず、また反抗期も重なって、大変だったね。
大人になりきれていない私と、いつも喧嘩して、お互いに嫌な思い出が多かったのではないかな。
そんな娘も、卒業にあたっての「家族への手紙」で、中学時代を振り返り、家族への感謝と自分ができていなかった点や、高校に進学するにあたっての抱負をしっかりと書き留めていたね。
お父さんは、「自分の決めた道を、自信を持って全力で取り組む!」との今後の決意に大きな成長を感じました。
そして、3人目は父親でもある私
今年の1月末で、20年近く務めた職場を退職。
巷を騒がせているような、ブラック企業とは程遠く、超がつくほどのホワイト企業。
今思うと、なんで辞めたのかと思うこともあるが、後戻りはできない。
いつ咲くのか分からない桜を追い求めるために、安定した未来を手放した。
こんな、私を文句ひとつ言わずに支えてくれている妻に、そして子供たちに感謝の気持ちを伝えられていないので、今回のお題を借りて。
妻へ
いつも、笑顔で仕事と家事を完璧にこなしてくれているね。特に子育てに関しては、一切手を抜かず、授業参観や息子のサッカーの応援、PTAや地域の集いなんかにも時間休を取ってまで参加する。自分の好きなことよりも家族を優先してやってくれている。いや違う。家族のことが好きだからそこまでやってくれているんだなと最近になって分かってきました。
毎日、誰よりも早く起きて、お弁当を作り、子供を起こし学校に行くのを見届けてから、自分の支度をして出勤する。
仕事から帰ると、ご飯を作り、翌日の子供たちの準備をして、家族で最後に布団に入る。
こんな生活を結婚以来ずーっと続けてくれているね。
ありがとう。本当にありがとう。
娘、息子へ
「あーしなさい。こーしなさい」と口うるさく言ってきたけど、実はお父さんもあまりできていないから、今では恥ずかしく思います。
最近、「つまらん」って言う事が増えてきたのは、お父さんのせいかもしれないね。
これからは、楽しく生きましょう。
失敗したっていいからね。お父さんはいっぱい失敗してるよ。きっとこれからも失敗すると思うけど、一番の失敗は楽しく生きれないことだから、毎日楽しく生活しようね。
両親へ
家族も持って、もう大丈夫やろうと思っていたと思うけど、心配をかけてごめんなさい。ただ、生きていく力は子供のうちにしっかりとつけてくれていたので、今後も何とかやっていきます。
大事に育ててもらってありがとう。
自分自身へ
後戻りはできない。
もしかしたら、給料が半分ぐらいの職場に就職することになるかもしれない。
でも、自分が下した決断だから後悔せずに、楽しく生きていこう。
人生100年時代、まだ折り返しもしていない。楽しく、楽しく行こう。
桜並木のような、立派な桜は咲かないにしても、盆栽程度の桜を咲かせることはできるだろう。
要は、考え方しだい。楽しく、楽しく、残りの人生も楽しもう。
そして、自分で納得ができたときは、家族と両親に、桜をプレゼントしよう。
そして、すべての人々に
満開の桜(笑顔)が咲きますように。